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【だーすーさんと哲学⑤】ミシェル・フーコーの思想

最終更新: 2月21日



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【だーすーさんと哲学⑤】ミシェル・フーコーの思想


 私は大学の専攻が哲学で、卒論がミシェル・フーコーでした。フーコーという人は、フランスの哲学者で、私の卒論の題材というのは「社会のルールは必要か」という問いでした。

▼ミシェル・フーコー(1926-1984)

20世紀のフランスを代表する哲学者。1960年代からその突然の死にいたるまで、実存主義後の現代思想を領導しつづけた。主な著書に『狂気の歴史』『言葉と物』『監獄の誕生』『性の歴史』(以上、新潮社刊)『ミシェル・フーコー思考集成』全10巻(筑摩書房刊)など。

――新潮社 著者プロフィールより

 フーコーという人は、そういった哲学者なんだけども法学者の側面もある人だったので、いわゆる「法律はなんのためにあるのか」という問いを持っていたんですよね。この界隈ではよくある質問としては、「人殺しをしてはいけない、というルールが無かったら、世の中はどうなるか?」という問いです。


 色んな人が色んな議論をしているんですけども、人殺しをしてもいい世の中になったときに、人殺しが増えるかというと、確実に増えると。だけど、爆発的には増えない、という結論になります。それは、野生の世界も同じになっていて、自然界にはルールは無いけれど、誰も何も言わないけどなんかルールみたいなのがある、というのがあるので、法律が無くても世の中にはルールが自然とできていく、というのが、自然界の中の考え方としてあります。


 フーコーはどういうことを言っているかというと、その規則・規律・ルールを教え込むのが人間の特徴だし、逆に言うと、人間だけがルールを破壊していく生き物だと。だから、法律のように自然のルールではなくて、明文化されたルールが必要なんだ、ということを言っています。


 私は人材教育・人材育成をしていて、自分の中では教育者としての一面も持っていると思っているんですけど、その中で、私が題材にしているフーコーの著書で『監獄の誕生』という分厚い本があって、学校と病院と牢獄は同じものである、と述べられています。何かというと、マイナスなモノを0にする、という観点のものがその3つのものであると。


 つまり、罪を犯したちょっと普通では無い人たちを、ちゃんと常識を持たせてルールを守れる人にする、というのが、監獄・牢獄なんですよね。一方で、病院というのは、体調を崩した人が普通の状態に戻ることを目指してやっている。そして学校は、昔はフランスの子どもの人権宣言が出るまでは、子どもというのは動物だったので、人間では無かったんですよね。だから、未熟な人を人にしてあげるところが学校だった。というところもあって、その3者がやっていることって何かというと、お互いを監視する、そして、似たような空間を当てはめて、自分がどこにいるか分からなくするということなんですよね。つまり、似た部屋を作って、そこで管理者が管理しやすい空間を作っているというのがこの3者の共通点です。


 だから、「昔の学校ぽいねー」というところは、だいたい同じ部屋が並んでいて、動線があって、今は特別教室というのが増えているけど、昔は特別教室みたいなものは無かったので、ずっと同じ似たような教室で、均等に並べられた机の中で、均等なスケジュールでやっていると。何時から何時まで何をやって、休憩すら自由に取らせられない、決められているということが、もうすでに管理対象である、ということなんですよね。


 だから、管理というのは未熟な人もしくはルールを守れない人たちにすること、という見方ができる。なので私は「会社の中ではあまり管理をしたくないな」と思っています。


 そういう観点からティール組織に興味があったりとか、もっと自由に働くには、とか、人が育成される時には、そういうお互いを監視するという窮屈な生き方では無くて、ちゃんと自分がやりたいことに一生懸命向かえるとか、そういう環境であればいいなと思っているんですけれど、大学生とかと関わったりしていると、すごく型にはめられた印象を受けるというか、アイディアがなかなか出てこないとか、「それやっていいんですか!?」みたいな、「やっちゃダメって誰が言ったの?」と質問すると「まあ、誰も言ってませんけど、常識的に〜」みたいな答えが返ってくることがあります。


 「常識」というものを作っている今の社会の、いわゆる簡単に言えば学校っていう観点ですけども、そこには少しこれからの時代に対して「このままの学校のあり方でいいのかな?」と疑問に思っています。


ティール組織って何? ”ざくっとティール組織(別記事)

まとめ

価値観のルーツの1つ、ミシェル・フーコーの思想。

会社や学校の「監獄」的側面を無くしたい。



関連リンク


【監獄の誕生】現代の管理社会の源流となった監獄。その監視と処罰と矯正のシステムに迫る!| 新潮社


ルールって本当に必要? | NHK for School


ミシェル・フーコーと統治 | 前川 真行


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株式会社あきた総研

代表取締役 須田紘彬

キャリアメンタリスト 地域コーディネーター

就職相談/人材確保/働き方改革/ダイバーシティ/選択肢/決断



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