自己分析とは何かっていう話をよくするんですけれども、自己分析とはズバリ「過去の棚卸し」です。
よく自己分析っていう風にやると、未来に向けてと言うか、本当の自分探しをし始める人が学生の中ではすごく多くて「本当の自分が見つかりません」みたいな相談も非常によく受けます。
でも自己分析はあくまでも自分の、自己の分析なので、分析するものっていうのは事実=過去の話しかないんですね。なので自分の過去を振り返った時に、どういう決断をしたのかとか、自分がどういう価値観なのかとか、他の人との違いとか、色々そういうことをやるのが自己分析だと思っています。
自己分析をやるためにやるときに大事なことというのはいくつかありまして、まずは自分の過去を時系列に並べてみる、記憶を全部たどる、ということをやっていただきたいと思います。
特に小学校頃、物心がつく一番最初の記憶まで遡って欲しいんですね。それが3歳の時なのか5歳の時なのか、はたまた小学校に入ってからの3年生なのかとか、自分の一番古い記憶というのを呼び起こしていただきたいというふうに思ってます。それで自己分析をしたりする時に、過去の記憶をですね、どんどん書き連ねていって、自分の年表みたいなものを作って、そこに当時の記憶と今の解釈を別立てで書き出して欲しいんですね。
つまり当時こういうことを考えて、こういうことをしていた、もしくは選択した、ということを思い出せるところまで思い出してね、それを今振り返ってみるとどんな意味があったのかとか、それが自分の人生の何につながったのかとか、そういう今と過去をつなげていくという作業をしていただきたいなという風に思ってます。
この時系列に並べるという過去の整理を元に、皆さんがどういう人なのかということが浮き彫りになってくる、そういう過去の棚卸しをしていただくことをお勧めしています。
それを今度はですね、皆さんの過去を知っている方、例えば一番身近なのはご両親だと思います、それから親戚の方であったり、近所の方であったり、幼なじみであったり、そういう他者の方たちにどんどんその年表を見せながら、どういうことがあったというのを聞いて行くと、皆さんが覚えていない過去のエピソードをくれたりします。
それが繋がって記憶が呼び覚まされていくっていうことをたくさん経験すると思いますので、そうやって過去のことをどんどん思い出していって、なぜそういう選択をしたのか、決断をしたのか、という事を洗い出していただければなという風に思います。
それを履歴書とかエントリーシートへ落とし込むためには、大きな自分の人生のターニングポイントというのを2つ3つ抜き出してみてください。たいてい、部活であったり進学であったり恋愛であったり、そういうことが非常にエピソードとしては強いかもしれませんけれども、その中で他の選択肢があったにも関わらずそれを選んだ理由みたいなところを改めて思い出してもらったり、今考えてみると、ということで書き出してみるということを自己分析ではお勧めしています。次の記事へ続きます。
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まとめ
自己分析とは「過去の棚卸し」 未来の自分を探すのではなくこれまでの自分を見返そう
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「何か始めれば記念日」
株式会社あきた総研
代表取締役 須田紘彬
キャリアメンタリスト 地域コーディネーター
就職相談/人材確保/働き方改革/ダイバーシティ/選択肢/決断
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