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お金と心理学①:給与と欲求の話[働く人編]



 心理学で押さえなきゃいけない初歩的な二人っていうと、マズローとハーズバーグという二人になります。


 マズローに関しては、欲求の五段階説というのが一番有名な話で、下から順番に満たされていかないと最終的な社会貢献、自己実現には繋がらないという考え方です。それに対して、ハーズバーグは段階の順番は関係なく、ただ満足感をもたらす欲求と、不満の原因になる欲求の二つに分けているという考え方をいつも私もセミナーで言っています。


 また、ケンリックという、(私の中で)三人目の学者なんですが、彼の心理学の新しい欲求ピラミッドというのが最近、よく言われています(これについてはまた別でご紹介します)。


出典:マズローの5段階欲求説|モチラボ

 まずは基本を押さえるためにマズローの五段階欲求に基づいてお話をしたいと思うんですけども、いろんなところでネットでもググってもらうとたくさん出るので、いちから解説するというよりは、どちらかというと ”お金” についての欲求をマズローの考え方で押さえたいなと思っています。



 お金、つまり働くっていうことにおいては「給与」ってとても大事。働く側からすると、「給与をもらうということ」、「職を確保すること」が先決になるとは思うんですけど、そのうえでお金とやりがいのバランスが非常に難しいと思います。


 特に、我々あきた総研にしてもベンチャー企業っていうのは、最初は社会的な地位や価値がなかったり、もしくは制度がしっかりしていないということで福利厚生が少なかったり、いわゆる働くことに関する、お金と時間と福利厚生、そういった〈条件面〉においては大手に負けると思います。これは、地方企業全体的にそうだと思いますが、問題はそういった〈条件面〉と〈働くやりがい〉は果たしてイコールなのかっていうところだと思います。



 お金という考え方、マズロー的には、一番基本になる 「生きていけるかどうか」に関わる三大欲求を満たせるか。つまり「腹減らさずにちゃんと飯食えるか」とか、もしくは例えば「三人子供がいて、将来的に、三人とも希望した進路(進学)に行かせたい」となったとき、「この会社で子供の夢を叶えられるのか」とか、そういった安心・安全が守られないといけないよ、とマズローはよく言うわけですね。

マズローの唱える基本の欲求とは? ”安心安全の場(別記事)

 一方でマズローの五段階欲求でも結構上の方にくる承認欲求に目を向けると、「私の仕事が正当に評価されていないんじゃないか」と言う評価制度の問題が大きく関わってくると思います。


 働く側、個人の視点で言えば、今、会社に何か違和感を感じているのであれば、それが「給与が本当に低くて、この会社じゃもう将来家族とかも養えない」と言うような〈条件面〉の問題なのか、それとも「私の頑張りが正当に評価されていない」と、「私は会社の売上を上げているから、給与をもっともらっていい」そう言う〈働くやりがい〉の問題なのか自分はどういうバランスでどっちの欲求を持っているか」を考えないといけないと思います。


まとめ


”お金” に関わる不満の根源は1つではない!

〈条件面〉と〈働くやりがい〉自分の2つの欲求バランスを考えてみよう



関連リンク

  




 

「何か始めれば記念日」

株式会社あきた総研

代表取締役 須田紘彬

キャリアメンタリスト 地域コーディネーター

就職相談/人材確保/働き方改革/ダイバーシティ/選択肢/決断

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