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【矢島の古民家 ケミンカ】空き家を買った話

更新日:2020年3月5日



 株式会社あきた総研で、由利本荘市の矢島という地域に、空き家を買いました。


 これは知り合いから「須田さん、なんかそういうの興味ありそうですよね?」って言われて、紹介をしてもらいました。ちゃんと屋根や雪囲いを直したりして、管理されていたお家なんだけれど、人が住んでいないから、なにか地域の為に使ってくれる人に、安く譲りたいという人がいたので、話を聞いて、5回ぐらい話して、現地も見に行って、買うことにしました。



 購入を決めた理由は2つあって、1つ目は矢島っていう地域が、今まであんまり関わりがなかったけれど、地域として面白かったんですね。


 例えば、斜め向かいには酒蔵の天寿とか、反対側にはまた違う酒蔵もあるっていうので、蔵開きの時期にはかなり人が来ますし、地域行事も結構多くて、3月にはひなっこ街道って言って、それぞれのお家が自分の家のお雛様を一般公開する、みたいな行事で、人が集まったりもします。鳥海山が近いので、トレッキングだとか、自然の遊びも結構多くて、ポニーライドができるとか、スノーモービル乗れるとか、スキー場も近いとか、いろいろ遊ぶ所も多いです。


 「結構この辺って、外から人を呼び込む要素があるんじゃないかな?」と思って購入を決めました。あとは、矢島駅が由利高原鉄道の終着駅なので「泊まる場所があれば、結構乗る人も増えるんじゃないかな?」っていう気もしているんで、そこら辺も含めて由利本荘の矢島という地域に魅力を感じたというのが、1つ目の理由でした。


 

 2つ目は、私の知人で滋賀県の株式会社いろあわせという会社があるんですが、そこでも、こういう古民家を使って、コミュニティスペースやっていたり、あとは長野県の塩尻市で、公務員の方なんですが、山田さんという方が、空き家を使って、nanodaというプロジェクトを進めて、いわゆるサードプレイスを作るみたいなことをやっていたりしたので、私もそういう「誰でも来れる、かつ、何でもできる」そういう場所を作っていきたいなと思っていたところの相談だったので、非常にラッキーという感じで購入させてもらいました。


サードプレイスとは?"幸福度とサードプレイス(別記事)"
 

Q.どういう場所にしていくんですか?


 これからの展望としては、最終的にはやっぱりゲストハウスだったり、Airbnbみたいな感じで、ちゃんと宿泊所として許可を取って、泊まれるようにはしたいとは思っています。

 

 だけど、やっぱり改修に費用がかかる。ただ単純に住むだけだったら、特に困らないんだけれど、許可を取るためには、水洗トイレとかお風呂を改修しなきゃいけないので、その改修費用も稼げるような場所にしたいなとは思っています。


 あとは、社会福祉協議会とかから「引きこもりの子達が、そこに集まって勉強できないか」とか「おじいちゃんおばあちゃん達のお茶飲みスペースにしながら、地域のことをじじばばが考える場所にできないか?」とか、あとは「由利高原鉄道さんから、イベント企画を一緒にやっていきませんか?」とか、いろんな相談を地域からすでにいただいているので、そういう所は進めていきたいなとは思ってはいます。



 ただ、課題としてはご近所問題っていうのが一番大きいです。僕らがローカルルールを知らな過ぎるので「ちゃんと地域のルールを守れるように知りたいんだけど、どうやって知ったらいいか分かんない」みたいな状況です。例えば「町内会費払うというのはもちろん分かっているんだけど、どこでどうやって誰に払うのか?」とか「除雪のための融雪溝(水が流れて、雪を流して、雪よせをするための溝)があるんだけど、その融雪溝も町内会費とは別で費用がかかるのか?」とか、そういうのが町内会費に含まっている地域もあるし、別々の地域もあるということが分かったので、他にも、ごみ出しや地域行事とかのルール「どうやって地域の一員になるのか?」みたいなことを調べなきゃな、という所が課題です。


まとめ


  • 由利本荘矢島という土地に魅力を感じて空き家を購入

  • 地域と協力しながらサードプレイス作りを目指す

  • まずは地域の一員になることが課題


関連リンク


空き家のその後について気になる方は☞ケミンカ(矢島の古民家)FBページ





 

「何か始めれば記念日」


株式会社あきた総研

代表取締役 須田紘彬

キャリアメンタリスト 地域コーディネーター

就職相談/人材確保/働き方改革/ダイバーシティ/選択肢/決断




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