【相手を尊重する】主導権を渡す
更新日:2019年3月20日

うち会社のカズさんからは、「とりあえず言って、お願いしてみて、駄目ならしょうがないと思うっていう、須田さんの打診力がすごい!」って言われるんだけど、
語弊を恐れずに言うと、僕が人と交渉していく時、相手に主導権を与えるっていうのは大切にしていることです。
こっちから押し付けをすると大抵の人がやっぱり引くんだよね。
こっちから押さずにあくまでも「あなたに選択権があるよ」とか「あなたの方が優位なんだよ」っていうことを表現をしていった方がいいかなと思っていて、
多くの場合は「どっちでもいいんだけど、どっちにする?」っていう聞き方をいつもしてます。

本人の意思があるので、僕からこっちの方がいいと思うっていうのはあまり言いません。
決められない時にはリコメンドは必要だと思うので、意見を聞かれた時にはもちろんオススメはします。
何か市民活動に参加するにしても、小さな飲み会に誘うにしても、
「別に来ても来なくてもどっちでもいいけど、来たら楽しいんじゃないかな」
ぐらいの気持ちで、相手に主導権を与えて、相手が選択をするというのが大事にしてます。
なので、個人の就職相談をしたりしてても、あくまでも自分の人生を決めるのは自分だからっていうのは僕の相談のスタンスで、どっちが良いっていうのはあんまり言わないようにしています。
一般論だったりとか、本人がお金を大事にするんだったらこっち、だけど時間はなくなるよとか、
時間を大事にしたいってことはこっちの方がいいけど、その場合は稼げないよとか、
メリットデメリットが必ずあることなんで、何を大事にしてやっていくかを本人が選んでいくっていうことはすごく重要なことだなと思っています。

企業さんの採用に関しても同じです。
営業活動をして、このサービスにお金払ってくださいっていう最後のクロージングをする時も、
「これをやるとその会社にとって将来的に良いことがあるよね。」
「例えば、良い人が採用できて社内の人間関係が良い感じになれば働きやすいし、結果の出せる、簡単に言うと売り上げが上がる、そんな人が入れば会社としてはいいよね。」
ということをちゃんとイメージしてもらいながら、
今いくら払うことで将来的にどういう効果があるんだろうっていうのを考えてもらった上で押し売りではなくて、相手の企業さんにどれを選ぶのか判断、決断をしてもらいます。
今の時代は「いくらの売上が上がる」とか数字的な結果はやってみないとわからない時代です。「やったら未来が描ける」とか、「何か活路が見えるかも」とか、そんな

これからの時代は結構抽象的なことを、本人の実感や納得を大事にしてをやっていかないと、
「ほらあんたがお勧めしたのに、結果よくないじゃないか」
っていうような他責にする人も少なくはないと思っています。
なので、あくまでも自分の判断と決断の中で物事を決定するということが重要なんじゃないかな。

これは別の回でも話そうと思ってるんですけど、幸福度を神戸大学で研究した結果、
自己決定をした経験が多い人の方が人生に幸福度が高いっていうような結論も出ているので、
そういうことも含めてちゃんと自分で結論してもらう、
つまりは相手に主導権を与えるっていうことを大事にして、僕はコミュニケーションを取るようにしています。
”自己決定と幸福度(別記事)”
まとめ
相手の意志を尊重したコミュニケーションを大切にする
相手を誘導するようなコミュニケーションはしない
関連リンク
第3回 組織・人・チームの「しなやかさ」を築く「自己決定感」を高める‐株式会社 日本能率協会コンサルティング
所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる 2万人を調査-神戸大学
「何か始めれば記念日」
株式会社あきた総研 代表取締役 須田紘彬
キャリアメンタリスト
地域コーディネーター
就職相談/人材確保/働き方改革/ダイバーシティ/選択肢/決断