秋田県で「転勤さんいらっしゃい」という市民活動を年に数回程度行っています。
どういうものかと言うと、全国企業の秋田支店に転勤で来られた方とか、行政関連の中央省庁から秋田県とか市町村に出向で来られた方を対象にして行っているものなんですけど、だいたい20〜30人くらいの規模で、半分が転勤さん / 半分がずっと秋田にいる方・秋田出身の方と言うことで、転勤さんと秋田人を半々で集めてイベントを行っています。
このイベントには理由/ポイントが3つあります。
1つ目は、秋田県に出向や転勤で来られる方っていうのは、どうしてもいいイメージが無いと言うか ”左遷をされた” という雰囲気があると、本人たちから聞きました。秋田に来ると言うことをポジティブにしてもらおうということが1つ目の目的になります。
2つ目は、秋田を楽しんでもらう。1つ目のポジティブにも繋がるんですが、秋田を楽しんでもらうということが大切だと思っています。
これは単純に日常的なご飯屋さんとか居酒屋とか、いわゆるチェーン店ではなく、秋田の地元の人だから知ってるという楽しみ方ができる、こじんまりとした小料理屋さんとか、何かそういうことを知ってもらって頻繁に飲みに行ってもらったり楽しんでもらうということ。
あとは季節のお祭りが地方は多くて、秋田県なんかは特に重要民俗無形文化財が日本一多いとかもあるので、そのお祭りを楽しんでもらう、しかもそれがただ単に外から来ただけだと観光客と同じで観るということになるんですけど、「転勤さんいらっしゃい」で秋田人と関わることによって、例えば土崎のお祭りの山車を一緒に引くとか、鹿角のお祭りの山車を引くとかそういう風に町内に入り込むことが出来るようになるなと思っています。そういう楽しみ方をしてもらうってことがやっぱり秋田に来た価値になると思っているので、2つ目は秋田を楽しんでもらうという理由ですね。
3つ目は、転勤の方たちは高い確率で、3年後くらいに他の日本全国に転勤したり、東京に戻ったりということが多くなるので、そうなってからもお祭りとか小料理屋行きたいなとか、我々と繋がってることで、年に1回長期休みで行く先が秋田になるというようなことを狙ってやっています。
実際、ここで出会った人たちが東京で結婚式をやる際に我々を呼んでくれたりとか、逆に秋田で忘年会やるよっていうとわざわざその飲み会のためだけに来てくれたりとか、友達を連れてまた来てくれてたりとか、関係人口がどんどん広がっていくと思っています。特に秋田県なんて、2015年くらいのリサーチでいうと、「行ったことがない/旅行で行ったことがない県」1位だったりするので、なんとかして「どっか行こうかな〜、あ!秋田!!」って思ってもらえるような関係人口づくりをしたいと思って活動しています!
まとめ
「転勤さんいらっしゃい」をやる3つの理由は
秋田に来るということをポジティブに捉えてもらいたい
秋田人と関わることで地元の人だからできるやり方で秋田を楽しんでもらいたい
県外からも秋田に来てくれるきっかけを作りたい
関連リンク
「何か始めれば記念日」
株式会社あきた総研
代表取締役 須田紘彬
キャリアメンタリスト 地域コーディネーター
就職相談/人材確保/働き方改革/ダイバーシティ/選択肢/決断
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