東京で起業するっていう事と、地方で起業するって事は、すごく大きな違いがあるなと思っているし、特性も違うなと思っているので、お話ししたいと思います。
東京の起業で良い所というのは、もうザックリ言っちゃえば情報とお金がいっぱいあるという事ですね。なので、チャレンジをする時に、結構アイディアベースでいっても大丈夫だったり、お金があれば、広報もたくさん打てる。人脈があれば、その分、広がりも大きいという所があるので、東京っていうのは何でもかんでも規模が大きくて、その分ワクワクするかなという様な気がしています。
ここからが本題なんですが、地方で起業することって何のメリットがあるかって言うと、絶対的に売り上げは低いし、投資してくれるような人もいないし、融資をする時も金額もシビアというか、貸し渋りはしないんですが、所謂担保みたいな話になってくるので、実家を担保に入れなきゃいけないって事もでてくることもあるかと思います。情報は東京より遅いし、人脈とは言っても、有力な人脈者とかはいなかったりとか、エンジェル投資家なんて全くいないので、そう意味では地方というのは、資金的にも情報的にも良くないという風に言われています。
起業して金稼ぎたいって言っている人が、僕は地方で起業する意味が分からないと思っています。儲けたいなら東京でやれよと(笑)
今回の論点は「地方で起業するのは何故か?」という所ですね。ポイントとして私が一番言っているのは、承認欲求です。
その地域を牽引する、引っ張っていく、リーダーになりたい、そういう人はやっぱり地方だなと思っていて、中国の古典の鶏口牛後というのは、まさにその通りだと思っているんですが、秋田で1億売り上げがあるっていたら、すごいベンチャー企業なんですよね。でも、東京に行ったら30億売り上げ上げていますというベンチャー企業がゴロゴロいる。東京という大きな地域で後続を走るよりは、秋田とか地方というような小さな地域で先頭を走っていった方が圧倒的に面白いと私は思っています。
更に秋田で起業することのメリットというのは、情報源というのは自分次第という所なんですね。東京にいれば自動的に入ってくるんです、情報が。だけど秋田にいると、自分から取りに行くと情報は無限に入ってくるので、そういう意味では、情報の取捨選択がしやすいんですね。今欲しい情報をピンポイントで、東京に取りに行くということが出来ます。
これは、株式会社Local Powerの寺田耕也さんが仰っていた話なんですが「秋田から来ました」って言うと、結構アポイントが取りやすいと、わざわざ秋田から来た感みたいなのが出るので、会ってくれる方が多いという風に仰っていまして、私も最近そうだなと思っています。
この間も渋谷で、そうだんドットミーの金井さんとお会いしたんですが、あんまり忙しくてですね、本来そこにイベントがあったんですけども、そっちのイベントには出られず、ちょっと時間が空いたっていう事で、渋谷で30分ぐらいですね、お会いしたっていう事もあるんですが、やっぱり秋田からわざわざ行ったというのは、アポイントが取りやすい環境にあるなと思っています。
さらに言えば、「地方にいる方が、東京にいるすごい人達に会いやすいな」とも思ってるんですね。例えば、yahooアカデミアの伊藤羊一さんとかお会いしましたし、この間もマイクロソフトの澤円さんとお会いしたりとか、Facebookジャパンの下山さんとお会いしたりとか。
地方にいることによって、自分たちが地方の中では、リーダー的に推進しているようなリーダーになるので、そうすると、東京で普段普通の人ではポコっと会えないような人とお会いをするという機会がもらえるかなと。
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地方で起業することの大きなメリットって、やっぱり地方であることなんですね。つまりは、「リフレッシュの仕方が、地方ならではだ」と思っていまして、ちょっと疲れたなって言ったら、温泉はいたるところにあるし、リフレッシュするっていう意味では、身体を動かすっていうことも、どこでも走って大丈夫だし、サイクリングできる。マリンスポーツもできるし、スノーボードとか、スキーとか、雪山が中心市街地から30分ぐらいで行けるし。なんか自然が近くて、そういったネイチャーアドベンチャーというか、ネイチャーアトラクション、アクティビティみたいなものがいっぱいあるので、そういう意味でもリフレッシュしながら、起業のアイディアを詰めていったりとか、人脈を広げていくっていう意味では、非常に地方企業というのはお勧めはしています。
ただ、最後にも言っときますが、金稼ぎたいという人は、地方で起業しちゃうと無茶苦茶稼ぐの大変。新しいアイディアに対しての抵抗感が大きい、規模が小さい、労力の割に入ってくるお金が小さいので、稼ぎたい人はお勧めしないです。
まとめ
地方で起業するメリットは
地域を引っ張っていくリーダーになって承認欲求を満たすことができる
必要な情報を選んでゲットできる
「地方から来ました」を武器にすごい人に会える
自然に囲まれた地方ならではのリフレッシュ
関連リンク
「何か始めれば記念日」
株式会社あきた総研
代表取締役 須田紘彬
キャリアメンタリスト地域コーディネーター
就職相談/人材確保/働き方改革/ダイバーシティ/選択肢/決断
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