今年の抱負に迷ったらパスポートを作れ!
更新日:2020年2月26日

秋田の人はもっと海外に行きましょうという話です。
私は大学生のときに韓国に1カ月交換留学、ほとんど遊んで飲み食いして太って帰ってきたようなもんだけど、行ってきました。

それから社会人になって、25歳前後でニュージーランドに1年間ワーキングホリデーで行っていたので、このときに語学学校へ3カ月通って、あとは働きながら残りの9カ月を過ごしていたという状況もあります。
で、やっぱり海外に出るっていうのは本当に視野が広がるし、価値観が広がるなあと思っているので、ぜひいろんな人たちにも本当に旅行レベルでいいから行ってもらいたいと思ってます。
私が体験した特に価値観が変わった大きなターニングポイントっていうのは、ニュージーランドにいたときに安宿で住み込みで働いていたときのことです。

いろんなバックパッカーとか旅行者が来て、次の旅路に急ぐ、みたいなところで働いていたわけなんですけど、そこで働いてる間に百人の旅人とちゃんと向き合って話すみたいなのを自分の中でのノルマにしていて、その時にある人の話が衝撃的でした。
ちょっと中東のほうの国の方で、「何でニュージーランドに来たんですか」って質問したら、「いやあ、亡命してきたんだ」って言ったんですね。
「亡命ってのは一体何? どうすれば亡命ってできるんだろう?」みたいなことは僕には分かんないんだけど、国の中でちょっとした軽犯罪っていうか、ちょっと宗教に反するようなことをしてしまったと。
そこで、昔だったらもう死刑だったけど、今の世の中はそういう時代でもないから、国を出ろっていうふうに言われて出ましたという話でした。

で、「まあそうだよね、死ぬより、だったら出るよね」ってそのときは言ったんですけど、僕は秋田っていう観点で見たときに、秋田の人ってそう思わないかもしれないってちょっと心の中でよぎったんですよ。
ていうのは、秋田っていうのは自殺率が非常に高いんですね。
まあ今はちょっと改善してきてますけど、日本全国でのワーストを記録をしてきた土地で、そこっていうのは、ちょっと見栄っ張りだったりとか、恥をかくぐらいだったら死ぬとか、他への逃げ方がわからないとか、なんかそういう土地だなあと思っていて。

その人は陽気に話すから、「まあそうだよね、逃げるよね、そりゃあ他の国行くよね」って言うけど、
もし秋田の人たちが何かちょっと恥ずかしいことだとかをして秋田にいられないって思ったときに、「他の土地に逃げりゃあいいや」とか、「日本以外の国で生きりゃいいや」っていう考えになんかなる人なんかほとんどいないんじゃないかと思って、
なんかそこら辺っていうのが、その土地にずっといることによって視野を狭くしていることの表れだなあっていうふうに自分の中で思いました。
なので、何をどう考えるかとか、価値観を変える必要はないんだけど、海外に行くことによってやっぱり視野が広がるし、「あ、こういう生き方もいいんだ」とか、「なんか日本の文化っていいところもあるけど、むしろ苦しくなってたりとか狭くなってたりするとこってあるよなあ」みたいな比較対象がある方がいいと思ってます。

僕は海外へ出てたけど、やっぱり日本のほうがいいなあって思うこともたくさんあるし、やっぱり秋田っていいなあって思うこともたくさんあるから今秋田に帰ってきて起業して、秋田を良くしたいって思っています。
けれど、比較対象がないままの好きっていうのは結構盲目的というか、
「その好きってどんぐらい好きなの?」みたいなことが測れないんじゃないかなあというふうにも個人的に思ったりするので、特に秋田が好きで秋田を出たことがないっていう人にこそ海外に行ってもらいたいなあというふうに思ってます。
ちなみに秋田の人のパスポート取得率っていうのは全国ワースト1位なので、まずもっとパスポートを取得しましょうと。(2018年現在)。

(出典:平成30年旅券統計 - 秋田県)
「行くかはわかんないけどパスポートを取得をする」っていうふうに思ってもらって、
それで、パスポートを取得したら、「せっかく取得したんだったらどっか行くか」っていうステップのほうがいいと思っています。
秋田の人たちっていうのは、何か目的に向けて一生懸命向かうっていうことはできるんだけど、海外に行くという目的がないからパスポート取らないんですね。
じゃなくて「パスポート取ったから行っちゃおう」っていうふうな逆向きの思考になってもらいたいなあというふうに思ってます。
まとめ
海外に出て比較対象を得ることで、より客観的に日本や秋田を判断できる
まずはパスポートを取ってみちゃう逆向きの思考になってほしい
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株式会社あきた総研 代表取締役 須田紘彬
キャリアメンタリスト
地域コーディネーター
就職相談/人材確保/働き方改革/ダイバーシティ/選択肢/決断