【計画的な偶然の出会い】プランドハプンスタンス①
更新日:2020年2月26日

プランドハプンスタンスは最近のキャリアコンサルティングの主流の考えになっているんですが、これは計画的偶発性って日本語では訳すんですね。
「計画的」っていうことと「偶発的である」ってことは本来矛盾してる意味になるんだけど、その偶発性をどうやって計画していくかっていうような考え方ですと。
ちょっとよく分かんないと思うので解説をすると、プランドハプンスタンスと対比されるものっていうのは「自分の人生だとかキャリアを考えていくにあたって、とにかく計画的にしましょう」っていう昔のキャリアの考え方です。
「あなたは40歳になった、定年退職するときにはどうで、その前にはどうで、40代のときどうで、30代のときどうで、じゃあ今どうする?」
っていうふうに落とし込みをして計画的に人生っていうのが送れていた時代、いわゆる高度経済成長の時代っていうのは基本的には終身雇用で、何歳のときにいくらもらえるというのが安定的だった時代のときはそういう考え方で良かったんですが、今はもうそういう時代ではなくなっているのでプランドハプンスタンスの考え方にならないといけませんと。

つまり、将来的に会社が続くかも分からないし、景気が良くなるかも悪くなるかも分からない。
時代の波っていうのがどんどん短くなっているんですね。
昔は10年ぐらいの周期だったものが今は3年ぐらいの周期で景気が良くなる悪くなる、はやりが新しくなるっていうのも繰り返してきてる中で、経営者も10年後の会社の未来を考えましょうっていうのはもうナンセンスになってきていて、3年後ぐらいがせいぜい計画できる限界だっていうふうに言われています。
で、計画的偶発性っていうものの中で言うと、5つの項目があって、その項目の中のものを一生懸命考えていかなきゃいけないっていうことなんだけど、
特に強調しておきたいのは、とにかくその5項目を満たすものって何かっていうと、人との出会いなんですよね。
新しく人と出会うってことがとにかく重要になってきます。
プランドハプンスタンスの5つの項目
好奇心:たえず新しい学習の機会を模索し続けること
持続性:失敗に屈せず、努力し続けること
楽観性:新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
柔軟性:こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
冒険心:結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと
僕はこのプランドハプンスタンスを構成する5つの項目を全てを満たすのが人と出会うことだと思っています。
いかにして新しい人と出会うかとか、自分のコミュニティーや自分の属性とは違う人と出会うかっていうのは意識的にやらないといけないんですね。
具体的に言うと、学校に通ってる人っていうのは、どうしても学校の中のコミュニティーや近くのアルバイトの場所とか住んでいる場所になるので、それ以外の学校の人とどうやって出会うかとかっていうのは自分が意識的に計画してやらないといけないと。
秋田にいるんであれば、どうやって仙台の人や東京の学生と意見交換をするのかとか、もしくは学生という枠を跳び越えて、自分は学生なんだけれども、社会人と会って、出会うにはどうしたらいいのかっていうことは非常にパワーをかけて考えてやらないと自然には絶対にあり得ないっていうか、可能性はすごく低くなってくるわけですね。

なので、プランドハプンスタンスを考えて自分のキャリアを考える時に僕が大事にしているのは、人と出会っていく中で自分の考えに柔軟性を持たせ、そして、いろんな人の話を聞いてく中で自分の考えをシャープにしていくっていうことです。
ですから、とにかくプランドハプンスタンスっていうことを考えたときに「自分の知らない人に会うこと」これを強調して言いたいと思ってます。
プランドハプンスタンスを体感 "【1分で話せ!ピッチイベント】はなぜ必要か(別記事)"
まとめ
偶発性を計画するプランドハプンスタンスの鍵となるのは人との出会い
自分のコミュニティー以外の人と出会うための意識的な行動が必要!
関連リンク
クランボルツ教授に学ぶ計画的偶発性理論とは?‐All About ビジネス・学習
新時代のライフデザイナーに学ぶ不確実な時代の人生設計とは?-DIAMOND online
柔軟性 自分の考えに固執しすぎないことが大事!-日経キャリア教育.net
「何か始めれば記念日」
株式会社あきた総研
代表取締役 須田紘彬
キャリアメンタリスト 地域コーディネーター
就職相談/人材確保/働き方改革/ダイバーシティ/選択肢/決断