働き方改革というのはそもそも人口減を受けて
「働く人が少ないからどうしよう?」という施策です。
それなのに、長時間労働の是正とか、有給休暇の取得とか、
そういう「休むこと」についてフィーチャーされがちなんですよね。
最近は、「働き方の改革じゃなくて、それって休み方改革ですよね?」みたいな批判というか、「名前を変えたほうがいいんじゃないか?」みたいな意見も出ているんですが。
結局はそれって、すごく表面的な対応策として、
長時間労働だ何だという1つ1つの事象があるわけで。
大事なのは、「働く人がいないんですけれど、どうします?」ということなわけです。
秋田県でも、
「そもそも働き方改革を何のためにやるのか?」
というのが、表面的なことになっちゃいがちです。
例えば
・女性、障がい者、高齢者の活躍
・長時間労働の是正
など、数値的に追いかけた挙句、企業の生産性が落ちてしまったり、持ち帰り残業が増えて情報漏洩してしまったりというリスクもあります。
そんな中で、あきた総研が秋田県の施策としてやったのは、
「ただでさえ人手不足なんだったら、人手不足をちゃんと認識して、
投資として人材育成するとか広報PRにお金をかけるとか、給料を上げるために売上を上げるとかはしなきゃいけないよね」
ということを実感してもらわなきゃいけない、という考えに基づいています。
そこで、あきた総研があげた施策は3つです。
1つ目は、まだまだ地方企業がやれていない人材確保の部分。
「人材確保は企業の社内投資である」
ことを、もっと意識づけられる必要があります。
投資をする資産は、お金・労力・時間です。
人材確保にこの3つを割いている企業がまだまだ少ないため、
投資をする必要があるという意識づけが必要です。
働く人が自分の人生をこの会社で過ごすという決断をしてもらえる会社作りを目指します。
2つ目は、コミュニケーションの活発化、コミュニケーションの研修。
なんだかんだそういう改革をするとなると、
社内の反発というのがありますから、
ちゃんと相談をしたりだとか、
「新しいことをやるよ」っていうふうに言ったときに、
協力してくれる社内体制をつくらなきゃいけないんですね。
3つ目が、業務効率をそもそも上げていこう、という施策。
人手が足りないんだったら、少ない人数でもともといた人数と同じだけ働かなきゃいけなくなるから、
業務効率を効率化していって、なるべく長時間労働にならないようにするために、
無駄なことをやめようとか、FAXをやめよう、とか。
(※FAXをやめようっていうのは、ただの私のこだわりなんですけれど、また今度詳しく紹介します)
「無駄なことはとにかくやめていこう」という姿勢で、
そういう1つ1つの業務の見直しをしていって、
今の時代に合った働き方を取り入れて、業務効率を改善させていくというものです。
この先には、じゃあITを導入するとか、
設備を導入するというステップがあって、
そうすると更なる効率化とか長時間労働が更になくなっていったりします。
それで「じゃあ家に帰った時間をどうする?」という話が、
次のワークライフバランスの話になるんですね。
まとめ
働き方改革の根底にあるのは人手不足
3つの施策は人材確保・コミュニケーションの活発化・業務効率の向上
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関連リンク
5分で分かる「働き方改革」とは?取り組みの背景と目的を解説 –BOWGL
https://bowgl.com/2017/09/07/work-style-reformation/
働き方改革とは?政府の施策と企業が取り組むべき課題を基礎から解説 –RELO 総務人事タイムズ
https://www.reloclub.jp/relotimes/article/10224
「働き方改革」に騙されるな! 残業は「合理的」だからなくならない -現代ビジネス
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/51568?page=4
【ドイツから学ぶ】真の働き方改革とは -INOBER
https://inober.com/hr_topics/topic_6
「何か始めれば記念日」
株式会社あきた総研 代表取締役 須田紘彬
キャリアメンタリスト
地域コーディネーター
就職相談/人材確保/働き方改革/ダイバーシティ/選択肢/決断
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